転職先から、健康診断を受けてその結果を出してほしいと言われました。身体を使う仕事でもないので、断りたいのですが、大丈夫でしょうか。
2022.05.30掲載
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転職先から、健康診断を受けてその結果を出してほしいと言われました。身体を使う仕事でもないので、断りたいのですが、大丈夫でしょうか。

 

内定が決まり、転職先から健康診断を受けてほしいと言われることがあります。

ですが、企業から健康診断を受けるように言われても気が進まない人もいるのではないでしょうか?

今回は「入社前健康診断、企業から求められてても断っても大丈夫?」をご紹介します。

 

入社前健康診断が求められる理由 —

入社前健康診断を受け結果の提出を転職が決まった企業から求められているのには「入社前健康診断が法律上義務付けられている」からです。

企業は従業員に対し、年1回の健康診断を受けさせることが法律で義務付けられています。

従業員が新しく入社した際、健康状態を把握しておらず、その後の定期健康診断で問題が判明してしまった場合に入社前から問題があったのか、業務を進めるうちに起きてしまった問題なのかの判別がつきません。

そういったことにならないよう、義務付けられています。

 

入社前健康診断を受けさせない場合 —

企業が法律上義務付けられている入社前健康診断を従業員へ受けさせなかった場合、企業に50万円以下の罰金が科せられます。

反対に、従業員が入社前健康診断を拒否しても法律的な罰則を科せられることはありませんが、企業側から懲戒処分の対象になることも。

 

入社前健康診断の対象者とは — 

入社前健康診断を受ける必要のある人は「常時使用する労働者」という定めがあり、急な空きが出てからの臨時採用の人でない限り正社員だけではなく、パート・アルバイトの人であっても入社前健康診断を受けなければなりません。

 

健康診断の費用について —

入社前健康診断は法律上義務付けられているものの費用負担の定めはありません。

しかし、事業者に対して従業員の健康診断を義務付けいることもあり、企業が費用負担するのが一般的です。

 

健康診断にかかる費用 —

健康診断を受ける場合、費用負担は企業側というのが一般的ではありますが、企業によっては自己負担でということも…その場合の自己負担費用は約7,000円~15,000円です。

健康診断は健康保険適用外なこと、企業によって検査項目が異なりこともあり料金に差があります。

 

検査項目 —

入社前健康診断で受ける基本的な検査項目は以下の通りです。

  1. 既往歴及び業務歴の調査
  2. 自覚症状及び他覚症状の有無の検査
  3. 身長、体重、腹囲、視力及び聴力
  4. 胸部エックス線検査
  5. 血圧測定
  6. 貧血検査(血色素量及び赤血球数の検査)
  7. 肝機能検査(GOT、GPT、γ‐GTP検査)
  8. 血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド検査)
  9. 血糖検査
  10. 尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)
  11. 心電図検査

 

内定後は原則影響しない —

採用の選考中であれば結果で選考に影響が出る可能性も。

ですが、内定後は健康診断の結果で内定の取り消しになることはありません。

 

まとめ —

従業員には入社前健康診断を受ける法的義務はありません。

ですが、企業には従業員に対して法律上義務付けられていることから、今後企業との関係性を築いていく上では断ることはおすすめできません。

もしも、費用負担が気になるようであれば、しっかりと費用について確認してから入社前健康診断を受け、安心した気持ちで新しい仕事に臨めるといいですね。

 

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