5年後に独立を考えていま美容院で働いていますが、同僚に話をすると「辞めるときには秘密保持契約があるし、顧客の名簿は持ち出しできないから、お客さんは引き抜けない」と言われましたが、どういうことでしょう
美容師としてキャリアを積みながら、将来は自分のお店を持ちたいと考える人は少なくありません。
しかし、いざ独立を視野に入れてると、顧客情報の持ち出しやお客さまの引き抜きの件など、不安も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「独立に向けてできる準備」についてご紹介します。
秘密保持契約書 —
多くの美容室には、スタッフが入社する際に「雇用契約書」や「秘密保持契約書」へ署名しています。
これには、勤務中に知り得た美容室の大切な情報を外部に漏らさないための取り決めです。
ここでいう「大切な情報」は、施術方法や仕入れ先だけでなく、顧客の連絡先や来店履歴などの顧客情報(名簿)も含まれています。
顧客名簿は誰のものなのか —
美容師として接客をしていると自分が担当し、施術しているお客様を「自分のお客様」という感覚を持つことは自然なことです。
しかし、名簿やカルテに記録された顧客情報は、事業者であるサロンに帰属されます。
法律的にも「顧客情報は経営者の資産」とされており、自分が担当しているお客様であってもスタッフが無断でコピーしたり持ち出したりすることは違法行為
にあたる可能性があります。
もし、顧客名簿を持ち出してしまった場合、個人情報保護法違反や、不正競争防止法によって損害賠償請求につながるリスクもあります。
お客さんを引き抜けない理由とは —
サロン側からしてみれば、長年築いてきた顧客との関係を守るための当然のルールです。
また、引き抜きについては独立を考えるスタッフとサロンとでトラブルになりやすい部分でもあります。
もちろん、退職後にお客様自身が偶然新しいお店を知り、自発的に来店することまでは禁止することはできません。
しかし、「名簿を持ち出して連絡する」「退職前に独立サロンへ直接誘導する」などの行為はトラブルのもとになります。
独立を目指すなら? —
独立を目指す美容師は、顧客名簿に頼らず‟自分自身のファン”を作っていくことが大切になります。
具体的には、
- 在籍中に確かな技術と接客力を磨く
- お客様一人ひとりに丁寧に向き合い、信頼を積み上げていく
- SNSを活用し、自分のスタイルや世界観を発信する
- 独立後のブランディングや集客方法の研究をしておく ことが独立を目指す人には有効です。
上記のような努力を続けていけば、お客様が「あなたに会いたい」と思い、独立して新店舗を構えても訪れてくれる可能性は高くなります。
まとめ —
独立を考える美容師は、自分が担当しているお客様であっても、秘密保持契約や顧客名簿の持ち出しは禁止されています。
これは美容業界だけではなく多くの業種で共通しているルールです。
サロンにとって顧客情報は大切な資産。無断で利用することがあれば、法的なリスクも伴います。
これから独立を考えているのであれば、これらのルールをしっかりと理解したうえで、あなたの技術や人柄を通して「あなたに付いていきたい」と思ってもらえるようにお客様を増やすことが成功への近道です。
顧客名簿に頼ることなく、あなた自身で選ばれる存在になることこそが、独立後も安心して続けられる最大の準備といえるのではないでしょうか。
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